勇司と広輝~クサレ縁の相棒~

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高校ん時、雑誌の読者モデルにスカウトされた。 けど、めんどくさいから断った。 オシャレとかにも興味ない。 会社で、髪染めたりロン毛は禁止だから、どこにでもいるサラリーマン。 広輝は違う。 コイツはオシャレな美容院で、美容師やってるから、いつもにぎやかな格好してる。 客商売だから、女の子ウケするんだろう。 そのせいか、女の子を捕まえてくるワザはプロ級。 どこぞのホストより凄いぞ、あれは。 オレにはマネできない。 でもオレは今、仕事に専念したいから、彼女はいらない・・・のに、アイツはまた合コンやりやがった。 だからさっき断りのメール入れた。 よし、帰ろう。 騒がしいのはキライじゃない。 女の子もキライじゃない。 でも今日は帰って1人で飲みたい。 [♪ピピピ~ピ~ピピ~♪] !!! 帰ろうとしたら、携帯が鳴った。 今度は電話。 ・・・広輝のバカ野郎だ。 最初はシカトした。 でも、1回の呼び出し音が長く、何回もかかってきてくどい。 仕方なく出る。 「はぁ・・・何だよ。」 『おぉ!やっと出たね!勇司くん。ヒドイよぉ。親友の電話シカトすんなよぉ。寂しいじゃん。』
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