訳解らん女

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依頼者じゃない・・・・ じゃあ、何故『俺の家』に来ている? 考えろ!!考えるんだ俺!! 探偵としての勘を働かせろ!! ジッチャンの名に賭けて!! 因みに俺のジッチャンは普通の農家なのは内緒だ。 女は俺に質問してきた。 「あなた・・・・『あの家』に入居してどれ位?」 北嶋「あん?約一ヶ月だな。」 女は驚いていた!! 「一ヶ月!?一ヶ月も『あの家』に住んでいて、何とも無いの!?」 北嶋「特には何とも無いが・・・・」 「市原 悦子はどこにいるの!?」 北嶋「生憎と家政婦を雇う余裕は無いが・・・・」 女は『信じられない』と言う顔をして、俺を見ている。 さて、キーワードが出たな・・・・ 『俺の家』を眺めていた。 入居して一ヶ月に非常に驚いていた。 市原 悦子(家政婦)の存在を確認してきた。 以上を踏まえ、推理する・・・・・ !!この女・・・・・!!俺の嫁になりたいのか!? おそらくこの女は、俺をどこかで見た時に一目惚れしたに違いない!! 俺に尽くしたい女・・・ しかし、若い自分は料理や洗濯が出来ない・・・・ 俺の後を付けて来た女は、『俺の家』がかなりデカイのを確認!! こんな立派な家に住んでいるなら、家政婦位雇っているだろう!!と推測!! つまりは自分に家事のスキルが無くても嫁に来れる!! と判断したに違いない!! しかし、入居して一ヶ月!! 引っ越ししたばかりの俺には家政婦を雇う金が無い!!っと!! くっ・・・・完璧な推理!! ジッチャンの名に賭けたのは間違い無いようだ!! 先程も言ったが、俺のジッチャンは普通の農家だがな。 俺がニヤけていると、女が俺に言いやがった。 「一ヶ月も住んでいて、無事なのは信じがたいけど・・・・『あの家』から出て行きなさい。 無事な内にね・・・・」
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