北嶋勇の心霊事件簿

格安物件

バーコード頭の加齢臭のメタボのアブラギッシュなオッサンは

『フッ』と鼻で笑い

佐藤「持ち家？あなたが？」

とか抜かしやがった！！

気分を害した俺は、退職金と慰謝料を足した全ての金額を呈示！！

佐藤「・・・・その予算ならば・・・・いや・・・・何でもないです・・・・」

伊達に探偵事務所を開きたいと言っている訳じゃない・・・・・

このオッサンは

ナイスな物件を隠している！！

北嶋「1000万じゃ、不服ですかね？」

佐藤「1000万が不服って言うか、正直に言ってお客様のお探しになっている条件では、不可能ですよ・・・・・」

オッサンは呆れながら言いやがった！！

しかし、近い物件はあると踏んだ俺は突っ込む！！

北嶋「では・・・先程ドモっていた物件はどんな家ですかね？」

俺の瞳が光を増す！！

オッサンの表情の全てを見逃さないためだ！！

佐藤「・・・・・築10年でリフォーム済みの郊外の物件ならございますが・・・・
お客様のご予算でも十分にお釣が来ますが・・・・しかし・・・・」

なかなか口を割らないオッサンだ！！

少し揺さぶってみるか・・・・・