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中年の男に導かれ、私は洞窟の前に立った。
大「この中です・・・」
石橋「ふん・・・化け物が棲んでるに相応しい場所だな。」
───ウワアァアァアアァアア………
洞窟の中から鳴き声が聞こえてくる・・・
大「目無しが・・・鳴いている・・・・」
中年の男は身体中ガタガタと震えて立っているのがやっとの状態だった。
石橋「鳴き声か、今に断末魔に変わるさ!!」
男の状態なんか目に入らない私は、意気揚々と洞口に入って行った。
暗い・・・
暗い穴だ・・・・
時折聞こえてくる鳴き声が耳に付く・・・・
石橋「結構深いな?それ程の穴には感じねぇが・・・」
私はそれでも突き進んだ。
程なく、ボンヤリとした明かりが見えて来た。
私は鬼斬丸をそっと抜く。
多少広い空間に到着した私・・・
その場に
身体中ロープで縛られて座っていた少年が目に入った。
石橋「ガキ・・・助けに来てやったぜ。」
私は誇らし気に少年に話掛けた。
身体中縛られている少年が、ゆっくりと私に振り返った。
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