65633人が本棚に入れています
本棚に追加
洞鳴村から逃げ出した私は、抜け殻のように、毎日を過ごしていた。
負けた・・・
初めて怖いと思った・・・・
負け知らずの私は、胸にポッカリと開いた穴をどう埋めるかも解らず
ただ呆けていた・・・・
そんな時、手紙が届いた。
何の気なしに差し出し人を見た私は、心臓が凍り付くかと思うほど、鼓動が高鳴った!!
洞口 大
依頼者だった。
恐る恐る手紙を開けた。
手紙には・・・
私達も死ぬ
貴様のせいだ
貴様も腹を斬って死ね
初めの数行しか読めなかったが、概ね恨み事が一枚の便箋にビッチリと書かれていた・・・・
石橋「わああああああ!!!」
私は手紙を破り捨てた・・・・
仕方ない!!仕方ないだろ!!
俺は化け物に勝てなかったんだ!!
私は昼にも関わらず、布団にくるまった。
そのまま震えていた。
そして
そのまま夜になった・・・
最初のコメントを投稿しよう!