出会い

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中年夫婦は目玉を抜かれていた。 かつて目玉があった場所は空洞となり、そこから涙のように血を流して私に向かって来るのだ。 石橋「てめぇ等も化け物に殺されたのかよ・・・・」 目無しでは無いと、多少安心したが、やはり震えは止まらなかった。 ───ウワァアァアアァアアァアアア!!! 中年の女が私に襲い掛かる!! 石橋「恨みか!!逃げ出した俺に恨みかよ!!ガキは確かに可哀相な事になったよ!!」 私は中年の女を斬った。 ───ァァァァアアアアアア!!! 中年の女は斬り口から、霧のようになって消えて行く・・・ 石橋「てめぇ等じゃあ、俺には勝てねぇよ!!帰れよ!!」 自責の念に駆られる・・・ 彼等は、私に仕返しをする為に、自ら、あの化け物の餌になった・・・・ 斬った刹那、中年の女が、私の脳に、そう語りかけたのだ。 石橋「ちくしょう!!ちくしょう!!ちくしょう!!」 中年の男にも、私は斬り付けた。 勿論、中年の男も、霧となる・・・・ やはり、中年の男も私に仕返しをする為に化け物の餌になったのだ。 霧となりながらも、私に恨み事を言っていた。 …………貴様が殺した… …………貴様が逃げたせいだ… …貴様が…貴様が… 消える最後の瞬間まで 中年夫婦は私を詰っていた・・・
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