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…明日…明日でこの“頼み事”も終わりだな…
いつもの場所に戻りいつものように寝転びながら空を眺めて考えていると隣で漣がフフッ…と笑う
「何故に笑う?」
「寂しそうだぞ?」
「………何で!?」
かなり間抜けな声を出してしまった
「さぁな…
だが解いている時はかなり楽しそうにしていたようだったが…?」
楽しそう……俺が?
まぁ確かにワクワクしていたし頭をフル稼働させてる時は、何にも聞こえないくらい集中もしていた
漣はそれを見て楽しそうだと言っているのだろう…
……………ウッ!
客観的に見て俺…普通に楽しんでんじゃねぇか……
驚愕の事実…とまではいかないが、少なからずショックは受けた
嫌がっているつもりだったのに…
俺って自分の事に関してはまるっきりダメダメだな…
思わず苦笑した
「自覚が出てきたか?」
俺を見ながらクスクス笑った
…はい…とっても……
きっかけはどうであれ漣との距離を縮められたのも結果氷室のおかげ(?)となっている
「漣は氷室についてどー思う?
…っても、昨日一回しか話してないから聞いても分かんねぇか…」
間抜けな質問をしてしまったと少し肩をすくめたが返ってきた返事は意外なものだった
「まだよくはわからないが…
嫌いでは無いようだ
前にも言ったが接し方や雰囲気が新鮮で悪い気はあまりしないな」
「そっか…ありがとう」
何に対しての“ありがとう”なんだかよく分からなかったが、何はともあれ明日が勝負だという事には変わりがない
…どんな一日になるんだろう…
やっぱり今日もワクワクしてしまっていた…
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