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「ねえ、兄さん」
「どうしたんだい、由美」
「やっぱり、
あの彩とかいう女不気味……
恍惚の表情
してるわ」
「ねえ、お金まだ?」
「おう、小切手だ
確認してくれ」
「兄さん、受領書」
由美が、
慌てて言った。
「おう、
そうだったな
彩ちゃんよ
3000万円
受け取った
という受領書に
ハンコ」
「ちょっと待って」
彩が、
バッグから
鰐(わに)を
取り出す。
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