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桜歌(さくらうた)
私達は 貴方がたを 見守る。
ほら、今日もまた ひらり、ひらりと 貴方がたを 舞い踊り、祝福する。
薄紅色の、綺麗な 一張羅で、風に乗って私達踊り子が
「貴方の 門出を お祝い 致します。」
それが 私達の 使命。
私達の 運命(さだめ)。
短い間の この命、使命を もって 果たし ませう。
――あぁ、
今年も 使命を 全う しました。
また 夏が 来る。
また 来年も、
「お祝い 申し上げます。」
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