派遣マンができるまで~序~

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『じゃあ、行ってくるね』 そう一声かけ、煙草を消しながら立ち上がろうとした瞬間、 『行っちゃヤダぁ―!』 声と同時に亜希が泣きながら抱きついてくる というかラグビータックル(苦笑) あまりの勢いに2人して倒れ込み私の胸を叩きながら亜希が叫ぶ 『一緒じゃなきゃイヤなの!』 『もう心配したくないよぉ』 鼻水もそのままに大泣きする亜希 負けじと私も鼻水を垂れ流し強く抱きしめる… まぁ若気の至りってヤツだ 端から見たらガキの恋愛ゴッコと言われそうだが、その瞬間、私には泣きじゃくる亜希の姿に何よりも深い愛を感じていた
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