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外は綺麗な星が出ていた。しかし部屋は異様な雰囲気をかもし出していた。それもそのはず、私は今日、貴方に別れを告げようとしているからだ。それは彼も何気なく気付いていた。一つのテーブルを挟んで、私と貴方は向かい合わせになっていた。さっきから一言も発してはいない。私も別れを切り出せずにいた。貴方は一切、私の方は見ない。私は居ても立ってもいられなくなり、お菓子と飲み物を取りに行った。彼の視線は何を見つめているの?部屋の雰囲気は相も変わらず静かに空気の循環を行っている。私たちの恋もこの循環の様に回り続けるのか。私が別れを告げる理由は、貴方の愛に疑問を感じたから。貴方の愛を信じられなくなってしまったから。貴方は悪くない。私が悪いだけ。一途に想われたかっただけ。わがままなだけ。
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