担任の先生との出会い

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手術は長時間に渡った。 その間母はドキドキしながら待っている… 病院にはマスコミの姿もあった。 当時は臓器移植は珍しくとても難関なものなので 新聞やテレビでも報道されていた。 確か私は日本で六人目の臓器移植者だった。 そして手術は無事に終わり父が手術室から出て来るところがテレビで報道された。 私が手術室から出て来るところも新聞に載せられていた。 もちろん私達はまだ麻酔から目が覚めていない。 私が目を覚ましたのは次の日の朝でした。 目を覚ますと私の体には機械だらけ… ゴムマスクに、両手に点滴、胸にも点滴、お腹にも二本の管、寝たきり状態でトイレに行けない私には股間にも管が入っていた。 こんな状態ではしゃべる事も不可能… でも目の前には母の姿。 そして私が目を覚ました場所は集中治療室だった。 母の格好は白い白衣に白いゴム手袋に白いマスクに帽子を被っていた。 集中治療室に入る時は誰もがこの格好にならなくてはいけないのであった。 「砂菜ちゃん❗よく頑張ったね。パパももう終わったよ。だからもう少し頑張ろうね」と母が言っていた。 そして私はまた眠りにつく… こんな日が数日か続いた
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