いばらの冠

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~一年前、9月~ 「というわけで、今日からうちの学校に編入することになった小沢茜君だ。彼女は初等部までこっちにいたそうだから、もしかしたら顔見知りもいるかもしれないな。では小沢君、挨拶をして。」 「はい。」 そう言って教室に入ってきたのは、小柄でとてもかわいらしく長い髪にリボンを結んだ美少女だった。 「小沢茜です。3年間、父の仕事の関係で海外に行ってたんですがまた日本に帰ってきました。よろしくお願いしますm(..)m」 にっこり笑いながらそう言った彼女に、男だけでなく女の私までドキッとしてしまった。 その後、私は学級委員をしていたこともあり、すぐに茜と仲良くなった。 瑠依とはこの頃すでに仲が良かったから、私達が3人で過ごすようになるのに時間はかからなかった。 そして彼女は、バスケ部の斉藤君と幼馴染みだったため、彼の勧めもあってバスケ部のマネージャーになった。 そこでバスケ部だった高須賀と知り合い、彼は彼女に恋したのだった。
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