45人が本棚に入れています
本棚に追加
私と高須賀は、中等部3年の時に彼とバスケ部の友人、桃井卓也を通じて知り合いになった。
私は卓也と腐れ縁…というか中等部3年間同じクラスで、結構仲良しだった。
だから、3年で三人が同じクラスになって、自然と私と高須賀も話すようになっていた。
当時の高須賀は、急に背が伸びたのと元々端正な顔立ちもあって女子の間でかなり人気はあったみたいだけど、本人は女の子に興味がなさそうだったし、私も意識したことはなかった。
あの日までは…
その年のバスケの県大会。
卓也と高須賀に応援に来いと言われ、暑い中、瑠依としぶしぶ行ったんだけど…
勝てると思われたバスケ部は、試合終了直前にまさかの逆転負け。
私は二人に声をかけられなかった。
その日、私は学校に忘れ物をしていたことを思い出してまだ暑さの残る夕方、学校へと向かった。
校舎へ向かう途中、体育館の方から音がした。
(あれ?バスケ部ってさっき試合終わって、しばらく休みって聞いたけど…誰かいるのかな?)
ふと、覗いてみるとそこには…
最初のコメントを投稿しよう!