いばらの冠

14/17
前へ
/200ページ
次へ
でもバスケ部のレギュラーで、あれだけの美男子を他の女の子が放っておくわけもなく、彼の周りに女の子は絶えなかった。 その中の一人になるのが嫌で、私は彼に告白することもなく、いつしか高等部へと入学していた。 高1の時、高須賀とは別のクラスになり、廊下で会う時以外ほとんど話すこともなくなっていた。 (ちなみにこの年も卓也とは同じクラスだったんだけどね…ι悲しい腐れ縁。。) そんな時に、茜が転校してきたのだった。 Boy meets girl. 彼が彼女に惹かれるのに、時間はかからなかったようだ。 「実は俺…小沢さんのこと好き…なんだ。でも、彼女もてるみたいだし、情けないけど俺…今まで夕海以外の女の子とあんまり話したことないからどうしたらいいか分からないんだ。夕海、小沢さんと仲良いって聞いてさ。だから…協力…してくれないか?」
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加