いばらの冠
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久しぶりに聞いた彼の声。 彼の口から出た言葉は、私の心を一瞬にして凍らせた。 「…うん、いいよ!私でできることなら♪」 私は自分の動揺を悟られないように明るく振舞った。 と同時に、目には見えない鍵をかけた。 いばらの冠を…かぶせたのだった。 そうすることでまた高須賀の近くにいられるのなら… それでいいと思ったんだ。 これは去年の10月のこと…
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