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第二十五夜話 車にまつわる話③
ある女優が仕事でテレビ局に向かっていた時の実体験の話です。
彼女はテレビ局の駐車場に自分の車を止めて建物の中へ入ろうとしました。
ふと、前方を見ると一台だけずぶ濡れの車があります。
彼女は気になりその車に近づいてゆきました。
窓が曇っていて中がよく見えません。
しかし、何かいるのはわかりました。
人間…?
まあ、車ですから人が乗っていても不思議ではありません。
しかし、更に近づいた次の瞬間!彼女はとんでもないものを見てしまいます。
その車の中には、髪の長いずぶぬれの女性が座っていました。
うつむき加減ではありますが、こちらを見ているようです。
彼女ははっきり見ました…
その女には目も鼻も口も何もありませんでした。
今でもその駐車場は存在しています。
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