2//:言葉

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中学校に入学してからも、あまり生活は変わらなかった。 暴力こそないけれど その代わり言葉があった。 顔の事から始まり・・・ 今思えば 顔の事なんか言われたって生まれた時から この顔なのだから しょうがない。   『学校くるな』 そりゃ私もできる事なら行きたくない。 でも 学校を休んだって 先生が毎朝迎えに来るのだ。 言われるがままに 迎えの車に乗って学校に行けば、 『先生に迎えにきてもらうとか幼稚園児かや』 アドレスは つるんでいた人たちにしか教えていないはずなのに‥ 中傷メールがくるようになった。 送り返せばエラー。 私もバカだったから、腹立つ奴には 中傷メールを送ったりしていた。           つるんでいた人たちの中でも 軽いいじめ。 そんなの しょっちゅうだった。 しょうもない理由で、私がハブられる事も多かった。 私だけじゃない、ちょっと気にくわないと思ったら、すぐハブにする。 本当の友情なんて この時の私たちには なかった。                 ある日久々に学校に行き、自分の机に座ったら 机に落書きがあった。 何を書かれていたかは、忘れたけど‥ 机の落書きを見て、私は無性に腹が立って、そのまま帰った。
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