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今日は何となく大学の図書館に来て本を読んでいた。あまりにも面白い本があって、それを読み切るのにずいぶん時間がかかってしまった。そして、大学の図書館の閉館時間になってしまい仕方なく本を借りて図書館を出た。
なんでだろうな。いつもは公園の方に行こうとは思わないのに、なんとなく足が進む。こんな時間に公園にいって何をしようというのかよくわからないまま公園にいった。
噴水の広場を抜け、池の方向に歩いていった。
だんだん近づいていくと一人の女の子が見えてきた。しゃがみ込んでいる。すぐにそれが誰かわかった。
「悠!?」
すぐに俺は悠のそばに駆け寄る。
「こんな時間にこんな所でどうしたの?それに今日は将吾君と一緒だったはずじゃあ・・・。」
悠はしゃがみ込んで泣いていた。結構時間も経っていたようで体が冷えてきている。俺は上着を悠にかけて悠の頭を撫でてやった。
「なにがあったの?・・・将吾君と何かあったんだろ?」
悠は鞄からメモ帳を取り出しペンで書きはじめた。
〔将吾がほかの女の子とキスをしていた・・・。〕
「将吾君がそんなことを・・・。」
〔ほかの女の人とキスをしたことがないって聞いてて。で、私だけだと思っていたの。だから、悲しくて・・・。〕
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