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彼女がいったことは本当か嘘か、わからないまま、悠の心を傷つけた。
「?・・・瑞綺?」
「あ、将吾。」
「あれは・・・浅月か・・・?・・・まさかな。」
「どうかしたの?」
「いや・・・。」
「そう。」
「誰と話してたんだ?」
「え、友達だよ。」
「そうか。」
「将吾はこれからどこか行くの?」
「・・・そうだ。」
「どこに?」
「瑞綺には関係ない。」
いや、ある。悠香が誤解するようなことをしたのは彼女だから。でも言わない。何だか言ってはいけないような気がした。
「まだ、あの娘のことを気にしているのね・・・。でも、あの娘は、あなたから離れていくわ。」
俺は悠香の大学に行った。
大学の生徒に悠香のことを聞くと、今日は見ていないそうだ。
そんな中である噂を聞いた。浅月の彼女は悠香だって。
浅い月の口からそれを聞いたということもあって、俺は浅月を先に探すことにした。
その頃、俺は悠のあとを走っていた。
つらいだろうな、事実かどうかわからないけど、重いなんて本当に好きな人がいっていたと言われたら・・・。
悠はそのつらいのをどうすればいいのかわからないんだろう。
悠は立ち止まって泣いている。俺はそんな悠を抱きしめた。
「・・・将吾君のこと・・・諦めたら・・・?」
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