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「少しの間でいいからこうさせて。」
〔どうしてよ。〕
「大学の女子からなんかまとわり付かれてさ。」
〔だからって・・・。〕
「ある程度済んだら、取り消すからさ・・・。」
浅月のルックスだと女の子が黙ってるはずないのもわかるけど、私は将吾が好きなんだって。
そういえば、少し気になった。
将吾は学校でどうしてるんだろうとか。
将吾も、モテるんだろうな。
「ん?将吾のことが気になるの?」
〔・・・まぁね。〕
「彼もモテるんじゃないかな。優しいから。」
そうかもしれないな。
少し不安になる。それから浅月とわかれたあと、残りの授業を受け、図書館でメールをうっていた。
どうやら、あっちも終わったようで今から会えないかということだった。
約束の場所に走っていく。何となく不安な気持ちを抱えたまま。
「どうしたの?そんなに走って・・・。」
〔ちょっと・・・ね。〕
「どうかしたの?」
〔うん。〕
「じゃあ、場所を変えようか。」
そのあと、近くの公園を歩いていた。
私はやっぱり、将吾がほかの女の子に目移りするんじゃかと思ってしまう。
俯きながら歩いている私を気にしたのか将吾は口を開いた。
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