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汗だくで走り回っていたことが見て取れる。
「こいつのことほおって置いたくせに、今更なんのようだ。」
そういって、浅月は私の前に立つ。
「・・・。」
「・・・まぁいい。話があるんだろ?こいつに。」
「あぁ。」
「今日のところはこれで勘弁してやるが、次からは許さないぞ。」
「・・・。」
そういって去っていった。
「悠香。さっきはごめんな。」
私は俯いた。
「ごめん。不安になってたのに・・・。」
〔・・・ううん、いいよ。大丈夫。〕
「・・・本当にごめん。」
〔大丈夫。将吾が来てくれたから安心した。〕
そう書いて私は笑っていた。どうして、私は笑っているんだろう。こんなに不安なのに・・・。
そのあと、将吾に家に送っていかれ、家に帰った。
今日の埋め合わせで週末に二人で出掛けることを約束した。
将吾と別れたあと、私はまた不安に襲われた。たとえ週末約束しても、学校で将吾がどうしているかなんてわからないから余計に・・・。
その気分のまま、毎日を過ごしていた。
浅月は、私を心配してくれているようだ。
時間が会う時は私のところに来てくれる。
そういえば、私の大学では浅月があの女の人にいったことで噂が流れている。
浅月と私は付き合っているという噂が。
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