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でも、今の私にはそんなことどうでもよかった。今、学校で将吾は何をしているのかということの方が気になっていたから・・・。
そんなこんなで日は過ぎていき週末の約束の日になった。待ち合わせはいまでも噴水のある公園にしている。
ここは、ずっと大切な場所のままだ。
真弘と将吾と三人で出掛けるとき、いつもここに集まっていた。
ほかに、私が本音をいった場所とか、将吾が本音をいった場所でもある。
その日は何となく、三人でいった思い出の場所をあるいていた。
「懐かしいな。」
〔そうだね。まだ私声があって、真弘がいてあの頃も楽しかったね。〕
「そうだな。まだ、お前心開いたばかりだったよな。」
〔結構冷たかったよね。私、心をあまり持ってなかったから。〕
「そうだね。心を失うってことを感じ始めてたよ。はじめてだったから。」
〔そうだよね。心を失くすなんて私以外いないんだよね。〕
「そうかもな。」
そんなことをしているうちに、真弘がネックレスを買ってくれた店のあるショッピングモールにきた。色んな店をのぞいていた。
あの時真弘達と覗いたジュエリーショップも覗いた。将吾は店の外に出ていた。中はあまり変わっていなかった。
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