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「そ、そんな事あるわけねぇじゃん。」
「なに。今の間。」
そんなわけない。
俺が恋だと?そんなことがあってたまるか。
ただ、今まで俺に興味を示さなかった女がいなかったから、逆にちょっと気になってるだけで…
ていうか、気になってる?
この俺が?
一人の女を?
そんなわけな「恭ちゃん妄想は終わった?」
「え?」
「なんか考え込んでるところ悪いんだけどさ、雨降ってきたから教室戻んねぇ?」
俺が考え込んでいる間にいつの間にか雨が降り出してきたらしい。
屋上でさぼっていた為、急いで校内へと入る。
「なんか最近の恭ちゃん変だよね。」
急いで校内に戻ったが、髪や肩が少し濡れてしまった。
体についた雨を払っていると菊が口を開く。
「変?なにがだよ。」
「なんかボーっとすること多くなった。なんかあれみたい。」
「あれ?」
「恋する乙女みたいだね。」
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