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小雨が降りしきるなか、いつもは乗らない電車に乗る。
俺の家は学校から1時間弱かかるところにある。
家から近いところだと家族に監視されるし、今の学校は金さえ払えばなにも言って来ない学校だったから、金持ちの俺にとっては都合の良い学校だった。
学校の奴らから避けるように電車に乗り込む。
一人で電車に乗るなんて初めてに近い。
「あれ、朝日先輩じゃない?」
同じ電車に乗った学校の女子が遠くのほうでこそこそとなにか話している。
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