バイト

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そんな彼女がおかしくて、地元の駅に着くまでずっと彼女を見ていた。 俺の最寄の駅は終点から3つ前の駅なので俺が降りるころには電車の中はすいていることが多い。 しかし、俺が降りるころになっても、彼女は一向に降りる気配がない。 もしかして乗り過ごしたんじゃないかと思ったとき、彼女は目が覚めたのか斜めになっていた体がゆっくりと起き上がった。 「あ…」 どうやら彼女が降りる駅と俺が降りる駅は同じ駅らしい。 こんな遠くから通ってる物好きなんて自分だけだと思っていたが、そうでもないらしい。 まだ眠そうな顔のまま彼女は開いた扉からするりと降りていった。 そのあとを追うように自分も慌てて電車から降りる。
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