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「あ?」
じろりと女を睨み付ける。
眠さと朝日の眩しさに、俺のイライラはつのり始めていた。
俺の視線に気付いたのか、女はちょっとだけ肩をすぼめた。しかし、俺の腕をつかむ力はそのままだ。
「ほ、本気で言ってんの?こんなチャンス2度とないかもよ?」
女はそう言うと、身を寄せてきた。
「もし今日がダメだったら連絡先だけでも教えて?いいでしょ?」
女という武器を全て使ってすり寄ってくる。普通の男なら天にも昇る気持ちになっているのだろう。
「悪いけど。」
掴まれた腕を振り払うと、俺は笑顔でこう言う。
「ブサイクは嫌いなんだ。」
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