零の章・誕生

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それから10時間程。 俺は目の前でオッサン達のバカ騒ぎを見続けた。 そしてあのオッサン、美波ってヤツがきた。 「さぁ、そろそろ動かせるはずだ。手を動かしてごらん?」 ………ピク ……ピク……ピク… 俺の手が動くたびにオッサンの歓声があがる。 「……よしっ!後は喋れるかどうかだな。ちなみに君は私の子だ。名前は美波渚<ミナミ ナギサ>。 さぁ、『私の名前は美波渚です』って言ってごらん?」 ………渚? 女みたいな名前なんだな。 まぁ、とにかく聞きたいこともたくさんあるワケだし、とっとと終わらせるとするかな。 「私の名前は美波渚です…ってえぇぇぇえええぇっ!?」
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