ソードオブマナ

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広大な広間。そこに玉座が一つ。腰掛けて座る女がいた。しかし、その後方に牢が有り、別の女が閉じ込められていた。 高級な調度品と魔術の道具がならぶ不気味な広間。そしてその部屋がある建物は魔王の城と呼ばれていた。   牢の扉がガタガタと揺れる。 「出して。ここから出して。」 玉座がクククと笑う。 「それは出来ない相談だ。この城は貴女がいないと機能しないのだから、姫。」 「何をするつもりなの。マナの流れをせき止めたら、草も花も枯れてしまうわ。大地は崩れ、光は失われるのよ。」 「何もかにもない。貴女にはそこでじっとしていてもらうだけなのだから」 女は玉座を睨みつけた。 この城の玉座に座るのは王ではなくいわば、魔王。そして姫は牢の中なのだった。 しかし、その時扉が開いた。
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