窓際の放課後(not短編)

6/32
前へ
/81ページ
次へ
♪~♪~ テストの終わりを告げるチャイムが鳴った。   俺のやり残した感満載な本日最後のテスト…化学は未練たらたらで後ろの席の奴に回収されていった。   あーぁ…こりゃ赤点脱出はギリギリかもなぁ…。      テストが終わった教室は翌日のヤマ場を言い合う者、この後何するか話し合う者、テストの回答合わせをする者、そして俺みたくする事が無くてケータイをいじっている者など個々それぞれ時間を潰しHRを待っている。     俺は早速仲のいいダチにメールを一括送信した。  まずは身近な路線を怪しむべき(だろう)     TO 紀一(キイチ) 泰典(ヤスノリ) 尚(ナオ)     フルーツオレ好きな奴は空メールでもいいから返事よろしく!!   FROM・弘弥       とりあえずこんな感じのメールを送った。確か3人共フルーツオレが好きだった!!……はず。   登史はフルーツオレが苦手だからまず除外。彼女もいるし。   ギャル男の紀一は野郎になんか興味ないはずだし彼女もいるが節操無しつーか見境が無いから…一応。   泰典は部活一筋の熱血漢。まっすぐな男だから今は部活しか見てないはず。   この中だと一番怪しむべきは尚だろう。奴は男ばかりの学校に憧れていたとか抜かしていたからな…加えて奴とは女の話などしたことがない。怪しすぎる!!……甘党だし。    あぁ…………昨日の事、思い出しただけで凹む。        ガラガラと扉を開け、担任が入ってくると同時に紀一と尚から返信が来た。   紀一・何?フルーツオレくれんの?   尚・好きだけど…それがどうかした?     二人の返信を読み終わると泰典からも返信が来た。   好きか嫌いなら、好きだな。     まぁまぁ予想通りの返信。……よし!!       今日のHR終わり次第俺の教室に来てくれ。フルーツオレ欲しいなら奢るから!!ちょっと大事な話があるんだ。   一応これは登史にも送信っと。   俺自身、後から首突っ込まれるのは好きじゃないし。なにより登史だけ仲間外れにしてるみたいに感じるから。 ……言わなくても勉強教えに教室来そうだけど。    担任のやる気無い、かといって短くはないHRが終わり廊下を見ると四人がすでに待っていた。    
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

773人が本棚に入れています
本棚に追加