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放課後の教室というのは何故こんなにも眠気を誘うのだろう?
日誌を書き終えて職員室に持って行った後、明日の期末テストに備えて勉強をしようと教室に戻ったんだけど…眠い!!
眩しい位に夕陽が窓から差し込んできているのに、この目は眠気を覚まそうとはしない。
あーヤバい…このままじゃ明日のテストまでヤバい。
頭じゃわかってんのに…って、その頭が現実と夢をごちゃ混ぜにしだしたからもう無理か。
しゃーない。寝てやる。もう。
警備員来たら帰ればいいや……
ガラガラ…
バタバタバタッ
……………?
あー…うるせー…つか誰だこのやろー眠り妨げやがって!!
伏せていた上半身を机から起こし、目を開けると夕陽はビルの間に沈み、僅かに光を残す程度になっていた。裏庭から鈴虫のうるさい声…。
「ん?俺フルーツオレなんて飲んだっけ?」
自分の唇からほのかに甘い匂いがした。
ん?いやいやいや…俺はイチゴオレ派だからそりゃーないない!!しかも金欠で最近は口にすらしていない!!
ま…まさか…
奪われた?
うっそ!!誰!!てか気づけよ俺ーっ!!
そしてここは男子校なんですが!?
え?え!?…あ!!あの漫画でよくある女の子が男に変装してーとかじゃね?
…ってそんなのあるかい!!
あぁもうなんか冷や汗。手まで汗ばんできたよ…
気を取り直して勉強なんて今日は無理無理!!
もう帰ろう!!そしてイチゴオレ飲もう!!
どこの誰かわからんが…この高校なのは確かだが。
絶対許さねー…!!
ファーストキスなのにー……。
イライラする気持ちを手に込めて、俺は勢いよく教室のドアを閉めた。
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