~ 罪への意識 ~

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少しDはあざ笑いながら言った。 D:「ふ…。まさかそんなのが残ってるとはな。してやられたよ。だが,どこで気づいていたんだ?」 A:「あなたが,初めに"まだ犯人は捕まってないでしょう"と言った時からです。」 D:「なるほど。思いがけない所でボロをだしてしまったなぁ。時効まで後10分だったのにな。」 その瞬間,Aは少し笑っていた。 D:「だが俺の犯罪は正しかった。」 A,B:「!?」 A:「何をいってるんですか?」 D:「俺が犯した罪は正しいと言ってるんだ。あの社長はな,いや兄はな多くの社員を問答無用に首にしてきた。そのたびその家族は崩壊した。中には自殺する人もいた。こんなことがあってもいいのか!?殺さなければ,死人は増える。だから社長を殺した!悪いか!?」 一瞬,Bは同感したように感じていた。 A:「あなたは社長と同じ事をしたんですよ?社長の家族を崩壊させたんですよ。たとえ,どんな理由があろうと人を殺めることはゆるされないんですよ!あなたにはそれがわかっていない!」 D:「そうかもな…。」 と言った瞬間,Dは突然走り出した。 そして,車に乗り込み,車を急発進させた。時効まで5分しかなかった。
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