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「なぁ!
なんで何も話さんの?
話そうや!」
俺に話しかけてきた女がいた
『あーごめん!
話そうか!!』
「悠君って本間に彼女おらんの?
正味な話!」
『悠の事聞きたいだけやんけ』
心ではそー思っていた
『おらん!おらん!
頑張って狙っておいで!』
と笑顔でそう答えた
「マコト君っていい奴やな!
ほんじゃ!」
悠の元に戻り
その子は
ぶりっ子を演じていた
『何がいい奴やねん
お前にそんな事言われても嬉しないしな』
ビールを一気に飲み干した
そして、ずっと歌っていた竜二のマイクを取り上げ
「以心伝心」を歌った
この場にいる奴に聞かせたくて
歌ってる訳じゃない
ただ、あの頃の思い出に浸りたかった
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