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歌い終わると
「歌上手いなぁ!」
と皆が言い出した
『…ありがとう!
悠と竜二のバンドのボーカルになろかな!笑』
あの頃の記憶が頭を巡り
泣きそうになっていたが
無理に笑顔を作り
本当の俺じゃない
嘘の《マコト》を演じていた
「歌上手いけど
マコトにボーカル任したらバンド潰れるわ!笑」
と悠と竜二
『あー言っちゃった!
俺がボーカルなったら有名なんのに!笑』
しばらくすると
さっき話してきた女が
俺の所にまた来た
「悠君の番号知りたいんやけど
うちから聞くの無理やから何とかして♪」
『…わかった。』
『なかよーなった事やし、皆で番号交換しやへん♪?』
と切り出した
皆、番号を交換し始めた
「ありがとうな!
マコト君は本間いい奴やわ♪」
と俺の肩を叩く女
『…どーも』
女の声が悠にも聞こえたらしい
「マコトっていい奴やろ!
こいつ、いつも明るいし悩み事なんかないからな!笑」
と悠は言った
「マコトはたしかに悩み事とかなさそうやな!笑
いつもチョケて明るいしな」
と竜二
すると女の子達が
「マジで!?
悩み事とかないとか羨ましいわ!笑
うちもそんな考え方になりたいわ♪笑」
と言い出した
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