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「んじゃ、夜は危ないし二人で帰ろっか!」
芽生のその一言にあたしは頷いた。
静かな夜の空気に、二人の小さな会話が響く。
あたしはアパートで一人暮らしをしている。
今そのアパートが見えてきた。
「あ、あたしここやから」
あたしはバイバイを言おうとした。
そんな時だった。
「あれ?そーなん?うちもここやねんけど!」
まさかまさかの同じアパート。
そう言えば大家さんが「新しい人くるから」って言っていた。
新しい人って芽生だったんだ……。
「んなら一緒に学校行こや!」
芽生は嬉しそうな笑みを見せながら言った。
「そうやなぁ!そうしよっ」
あたしは笑顔で大きく頷いた。
芽生は一階の右端、あたしは二階の中央の辺りの部屋だ。
アパートの入り口で別れて、自分たちの部屋に入った。
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