第一章 出会い

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    その日あたしは、いつものように登校した。       「おはよぉ瑠衣!」       元気に声をかけてきたのは、特に仲ががいい美紀(ミキ)だ。       「おはよぉ。どうしたん?朝からテンション高めやなぁ」     「当たり前やんかぁ!あ、瑠衣知らんのか」     「え!?何を!?」     「今日うちのクラスに転入生来んねんで!」       転入生が来るなんて、全然知らなかった……。     どんな子だろうな、とか考えていたら、担任のこばやんが入ってきた。     こばやんとは小林先生。   さばさばしていて、生徒ウケがいい。     そんなこばやんが教室に入ってきた。     美紀や他のみんながソワソワしていた。       「あれ?知ってたんかいな。そやで。高山、入れ」       ドアが開いた。     一人の転校生が姿を見せた。      ちょっと ドキッとした。        .
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