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芽生は顧問の先生にお辞儀をしてから教官室から出てきた。
その時の芽生は髪の毛がワックスでセットされていて、前髪はあげていた。
「芽生……なんか雰囲気違う…」
「そうかぁ?…あ、バスケ部入るから。よろしくっ」
超イケメンの男子が我がバスケ部に入部した様だ。
カッコいい。
ほんとにカッコいい。
素直にそう思った。
芽生は初部活だった為、ずっと走っていた。
あたしは試合形式で練習していたけど、あまり集中することが出来なかった。
理由は芽生が気になってたから。
走っていた芽生を目で追っていたあたし。
なんだかちょっと、自分が恥ずかしかった。
結局ずっと集中できなかった。
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