第4章:目覚め~物語の続き…~

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その後、何度か検査をする為にもう暫く入院するように俺は医者から言われた。そんな俺を心配して父さんも母さんも仕事が終わると見舞いに来た。 父『ヒカル…。父さん…お前の話をちゃんと聞かずに本当にすまなかった』 母『アナタ…そんな事を言うなら私もですから。ヒカルをもっと理解してあげてたら…』 毎日の様に父さんも母さんも俺に謝罪した。2人共、何も悪くないのにと俺は思いながら言った。 ヒカル『父さんも母さんも悪くないよ…俺が全部、悪いんだ。 もっとちゃんと父さんにも母さんにも話して理解して貰う努力をしなかった…。 だからもう自分を責めないで父さん…母さん…。 それにこうして俺は目覚めたし自分と向き合う事が出来たんだ。だからもう謝らないで…』 父『ヒカル…大人になったな…』 母『アナタ………』 父さんも母さんも俺を見詰め涙を零していた。やっと本当の親子になれた気がした。 それもこれも良くも悪くも俺が眠りにつきアノ不思議な世界で色々な事を教わったからだ。 俺は片時も忘れなかったアノ不思議な世界で出逢ったミンナを…そして学んだ事の全てを俺は忘れなかった。
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