手紙

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手紙

初めての彼からの手紙は、今でも大事に机の引き出しに閉まっている。 「好きだよ。夢亜(ゆめあ)。」 このたった一言ぐらいの文章。 わたしにとって、大切なものなのだ。 彼は、いつも笑っていた。 わたしに泣き顔や怒り顔は、たった一度しか見せなかった。 いつも笑っていて、ケンカしても、こっちが悪いときあるのに、彼は笑って許してくれた。 謝ってくれた。 手紙は、今でもわたしの中の彼自身だ。
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