高校二年生

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  「おはよう、ひよりさん。後ろにどうぞ。」   「おはよう。いつもありがとう 今日もよろしくね。」   何も疑わず 俺の自転車の後ろにまたがる。 ひよりは、いつも偶然だと思っているが、実は待ち伏せている。 っつうか、普通気づくと思うんだけど。 無意識にまわされた手に いつも緊張してしまう。女経験は豊富な方だが、ひよりから触れられると弱い。  ひよりは 俺の気持ちも知らず、寝癖のすごい頭で ボーッと座っている。 かわいいな。   「しっかり つかまってて下さいね。」   自転車をこぎ、学校へ向かう。  これが 水泳部の朝練がある 火・水曜日の始まり。 俺の大好きな時間。 ・
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