3648人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはよう、ひよりさん。後ろにどうぞ。」
「おはよう。いつもありがとう 今日もよろしくね。」
何も疑わず 俺の自転車の後ろにまたがる。
ひよりは、いつも偶然だと思っているが、実は待ち伏せている。
っつうか、普通気づくと思うんだけど。
無意識にまわされた手に いつも緊張してしまう。女経験は豊富な方だが、ひよりから触れられると弱い。
ひよりは 俺の気持ちも知らず、寝癖のすごい頭で ボーッと座っている。
かわいいな。
「しっかり つかまってて下さいね。」
自転車をこぎ、学校へ向かう。
これが 水泳部の朝練がある 火・水曜日の始まり。
俺の大好きな時間。
・
最初のコメントを投稿しよう!