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スクランブルエッグのいい匂いがしてくると、育が階段から降りて来た。
「‥ハョ……出来たぁ?」
育が頭をかきながらリビングに入って来た。
『んもぅ…少しは育も手伝ってよね!』
私は育を見ずにスクランブルエッグを皿に取る。
育が食器棚から、コップを取る音がし、同時に冷蔵庫からオレンジジュースをコポコポと入れる音がした。
コト―――
「はい」
育が私の席にオレンジジュースを置く。
いつもと変わらない、こんな時間……
私にとっては割と好きだった。
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