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意気揚々と右手を眼前に持っていき、集中を始める。
脩平のイメージするのは、黄色く輝く雷の玉。
全ての属性を扱える脩平は、今のところ扱う属性をいくつかに絞っている。
一度に沢山の属性を極めようとしても、本末転倒になってしまうのがオチだからだ。
「ふんぬぅぅ……」
「何で呻くのよ?」
脩平の横で玉を創るのを開始している亜紀は、ツッコミを入れるのが癖と化している。
すると、早速脩平の掌に変化が起きる。
パチパチと形容できるような音を上げ、掌に雷が少しずつ飛ぶ。
ゆっくりと球形を模していく雷は、脩平の掌に突如として――弾けた。
「きゃああっ!?」
「ヤバい!まとまんねぇ!」
いびつな玉だったものが、脩平の掌の上でスパークする。
魔力の供給が少なかったためすぐに収まったのだが、脩平は唖然としていた。
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