過去3‐変化‐

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「……で?休暇はみんな予定あるの?」 思い出したように問うのは、菓子を食べている脩平。 床に食べかすが溢れ、汚なさが目立ってしまっている。 「私は今のとこ課題しかないわね」 「俺もねーな。つか課題終わる気しないし。……悠は?」 汚れるのを諦めた赤崎は、本を読んでいた槌谷に質問をしてみる。 本をパタンと閉じると、槌谷は顎に手を添えて。 「やっぱり……古代語と無の力の使い方ですよ。どうにかしないと魔法の授業参加できないし……」 やはり魔法が出来ないことにコンプレックスがあるのか、哀しげに言う槌谷。 読んでいたのは古代語を纏めた本のようで、槌谷は何気なく読んでいる。 この三ヶ月で四人の古代語の理解度が上がり、簡単な文章ならば読めるようになった。 しかしあの本を読むにはまだ不十分であり、槌谷はコツコツ勉強を続けていた。
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