2500人が本棚に入れています
本棚に追加
その結果と言うべきなのだろうか、槌谷は四人の中でも一番早く古代語が読める。
無に関わっている槌谷は、内心それが何よりも嬉しいようだ。
「やっぱそこ根に持ってるのな……」
「当たり前です!」
槌谷と同様に特殊な境遇にある脩平だが、その能力は真逆。
全てを扱えない槌谷、扱える脩平。
魔法を全て使えるからこそ、使えないことの悲しさは分かっており、下手に何も言うことが出来ないようだ。
「まぁまぁ、悠くん落ち着いてよ。まだ休暇始まってないんだからさ」
「そーそー、気楽にいこぉぜ?」
槌谷の肩を叩きながら赤崎が言うと、鞄から何かを取りだし槌谷の前に。
何かと思い手に取ってみると。
「とりあえず、これ頼む」
「……嫌です!!」
槌谷の叫びが部屋に響いた。
最初のコメントを投稿しよう!