過去3‐変化‐

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それを知ってか知らずか、槌谷は全身に魔力を張り巡らせる。 魔力によって肉体を無理矢理に強化し、雷のダメージを少しでも減らそうという魂胆らしい。 ――そして刹那の瞬間、異変が起こる。 「…………は?」 驚愕の主は、脩平。 無理はない。 目の前で今、自らの放った雷がかき消されたのだから。 「消え……た?」 「あぁ消えたな、見事に」 暴発した魔法を止め、未だ驚愕の表情を浮かべながら槌谷に駆け寄る脩平。 異変に気付いた亜紀と赤崎も慌てて寄ってきた。 「ちょっと大丈夫?今悠くんに雷直撃したけど!?」 「普通大丈夫じゃねぇって……」
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