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心配そうに、槌谷の周りを回りながら見ている亜紀と赤崎。
しかし槌谷はけろっとした様子で。
「なんででしょうねぇ?」
首を傾げ、苦笑いを浮かべた。
「いやいや、なんででしょうねぇ?じゃねぇよ!?」
「そうよ!直撃よ直撃?」
そんな様子に、困惑の表情を浮かべる四人。
少し考えると、槌谷の中に一つの仮説が浮かんだ。
「これが――『無』ですかね?」
「無……?」
「そっか!魔法を無くせるから無なのね!」
仮説に過ぎなかった発言だったのだが、それは的を得ていた。
――そして四人はそれからすぐに練習を切り上げ、急いで図書館に向かう。
力を無意識にとはいえ使ったので、何か変化があると思ったのだ。
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