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以前学園長に貰った鍵を使い、一応管理人の先生に許可を取ってから中に入る。
本の場所はもう何十回も行っているために、既に覚えている。
「よしっ、へいっ悠!」
「投げないで下さいっ!!」
ギリギリでキャッチし、すぐに本を開く。
開くページは、いつもそこまでしか開くことができない場所。
だが槌谷は今回、何故かその先が開けるような気がした。
「…………開いたっ!!」
思ったよりも容易く次のページは開き、一旦槌谷はそこを読んでみる。
その間黙って槌谷を見ていた三人だが、読むのが止まると同時に本を覗き込んだ。
「なぁ、内容は何なんだ?」
「えっと……、
『無』は魔を無に還し、相反する『全』は全てを創る。2つが重なり合うとき、世界は変化の時を迎える」
「んー……よくわからん」
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