プロローグ

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弥生の肩を軽く掴み、何とかして頭を上げさせた赤崎。 弥生はそれでもまだ謝っていたが何とか宥め、ようやく落ち着いた。 「ふぅ、やっと落ち着きましたか学園長?」 「はい、すみません。取り乱してしまって……」 椅子に座り、冷静さを取り戻した様子の弥生。 魔法でお茶を汲みながら、雅樹たちの話を詳しく聞くことにした。 「……ではまず、あなたたちが出会ったエンペラーの名前を教えて頂けますか?」 「うっス、最初に会ったのは、グレアっていう女のエンペラーです」 弥生の質問に答えたのは宗谷。 一番詳しいのは実際戦った雅樹だと思うのだが、宗谷は構わず説明を続けた。 「んでそのグレアっつうのが、オレたちに水の巨人と戦わせたり、先生らには……何だっけ?」
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