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一緒に居るときはそれが当たり前と感じていたのに、君が居なくなると色々と不自由に感じてくる。
朝食も作れないし、お茶の在り処も分からない。古新聞の山もそのまま。自動車に乗っても左の助手席は空いたまま。君への郵便物が届くと、それを口実に君に持っていきたいと思うこともある。
「もう恋はしない。」
自分に強がってみせるけれど、矢っ張り君のことが大好きなんだ。君が置いていった歯ブラシでさえも、この部屋に未だ在るというだけで安心してしまう夜。
それでも月日は流れていく。
もう恋はしないと言っていても、何時の日かまた新しい誰かを好きになるのだろう。
君と出来なかった幸せ探しは、君の知らない誰かと必ず実現させてみせる。
もう恋はしないなんて言わない。本当に大好きな君を言い訳にはしない。
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