格好悪い僕

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 大事なことは何時も別れてから気付く僕。二度と君には会わないと決めた頑固な僕。  それでも、寂しいときは誰かの声が聴きたくて、友達に電話しまくった。 「君に会いたい。直ぐにでも君が欲しい。」  君を思い出すと、君の総てに泣きたくなる。幸せかい? 傷付いていないかい? あの日の夢を実現させているかい?  泣きだして走っていく君を追い掛けて、そして抱き締める。何度も同じことを繰り返して、少しずつ前に進んでいった筈なのに…  足りないものを埋め合って生きていくなんて出来なかった僕達。  これから先、色々な人に出会って、君も僕も何時かは結婚するだろう。街で偶然出会ったら、笑顔で話せる日が来るだろう。  それでも君が欲しい。矢っ張り君が好きだ。君に出会わなければ、全く違った人生になっていただろう。  こんな風に考える格好悪い僕。
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